空気科学住宅(論文)Ⅳ
空気科学住宅®にお寄せ頂きましたご相談・ご質問に対して、
国立病院機構都城医療センター附属看護学校 非常勤講師 野口大輔先生監修のもと、
該当する学術論文をお探しし、ご案内してまいりました。このページでは、喘息・アトピー性皮膚炎が起こる原因や空気環境との因果関係について
野口先生による【論文紹介】を掲載しております。喘息とアトピー性皮膚炎の具体的な予防方法や室内環境の改善方法についても紹介していますので
参考にしてみてください。
詳細が気になる方は、オリジナル論文にも訪れてみてください。
【No.16】高断熱住宅への転居が子育て世代の女性の健康に及ぼす影響
【No.17】住宅等における花粉の侵入と被曝量:室内居住環境の花粉による汚染防止に関する研究1
【No.18】スギ花粉による室内汚染レベル,室内侵入率および花粉1個に対するCry jl量
【No.16】高断熱住宅への転居が子育て世代の女性の健康に及ぼす影響
世界保健機関(WHO)は、住まいと健康に関するガイドラインを発刊し、冬季の最低室温として18℃を推奨し、新築及び既存住宅への断熱材の設置を勧告しました。我が国では国土交通省スマートウェルネス推進住宅等推進事業において、住宅内温熱環境が居住者の健康に与える影響について調査が進められており、国内外において住宅の温熱環境の重要性が強く意識され始めています。
今回紹介した論文では、冬の室内温熱環境が子育て世代の女性の健康に及ぼす影響を明らかにしています。冬期(2015~2022年)に、断熱性能の高い住宅への転居前、転居後、転居5~6年後に、居住者の健康と室内温熱環境に関する追跡調査を実施しました。反復測定分散分析の結果、室内温度の上昇は、咳や痰、鼻づまりや鼻水、肩こり、腰痛、四肢の冷え、怪我、風邪を引くなどの症状を軽減することが示され、また、主観的な睡眠の質や主観的な健康状態も改善したことが述べられています。
以前ご紹介した「No.4 断熱性能・開放式暖房の使用と子供の疾病に関する多重ロジスティック回帰分析」においては、低断熱住宅は、温度差が生じやすく結露が発生しやすいため、カビやダニが繁殖し易い環境になると述べられています。このようなカビやダニの繁殖し易い環境は、気管支炎喘息を悪化させる要因であると様々な論文を通して報告されていることからも、環境要因の一つとして考えられる住環境を日頃から気にすることが重要であることがわかります。
だからこその「空気に配慮した暮らし」⇒”空気科学住宅”
起きている間も、眠っている間も、人は呼吸をし続けています。
人が一日に呼吸する量は14,400L。500mlのペットボトルに換算すると28,800本分に相当します。
また、私たちが一生涯で摂取する物質の割合をみると、飲食物よりも空気の方が圧倒的に多く、中でも「室内空気」は全体の57%を占めます。
にもかかわらず、現代の住宅は高気密。24時間換気が行われているとはいっても、毎日営まれる人間の生活によって、ニオイや湿気など様々な物質がこもりがちです。さらに、住宅建材に使われる化学樹脂からは、様々な種類の化学物質が揮発しており、たとえそれが微量であったとしても、住まいの空気質、そして住む人の健康に大きな影響を与えることがあります。
最近では、この化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康被害が指摘されており、よく耳にする「シックハウス症候群」もこの室内空気汚染が原因と考えることができます。WHO(世界保健機関)は「大気汚染」や「室内空気汚染」によって年間約300万人が死亡しており、このうちの280万人が「室内空気汚染」による死亡、残り20万人が「大気汚染」による死亡であると試算しています。
シックハウス症候群以外にも、空気環境が良くないことで気管支炎喘息、アトピー性皮膚炎、化学物質過敏症などの病気が誘発されるとも言われており、これらの病気には、子供からお年寄りまで幅広い年齢層の人が苦しんでいます。
また、化学物質が人に与える影響は、一般に大人よりも成長期の子どもの方が大きいと考えられ、体重1kgあたりで比較すると、子どもは大人の2倍近くの化学物質を取り込んでいることになります。
家族みんなが安心して暮らせる住まいを考えたとき、そこに、「空気に配慮した家」を求める理由があります。私たちは健康のために食べ物や水を選ぶのと同じように、室内空気の安全性にも気を配る必要があると考えております。
高断熱住宅への転居が子育て世代の女性の健康に及ぼす影響
石井 朱音, 伊香賀 俊治, 福島 富士子, 富岡 由美, 峰 友紗, 大橋 桃子
日本建築学会環境系論文集, 2024 年 89 巻 817 号 p. 123-134
【No.17】住宅等における花粉の侵入と被曝量:室内住環境の花粉による汚染防止に関する研究1
近年、アレルギー性疾患は年々増加し、特にスギ花粉症は今や10人に1人は発症しているといわれるほど急増しています。
今回紹介した論文は、スギ花粉の室内環境への侵入速度を定量的に把握して暴露線量を推定し、その対策を提供しています。スギ花粉は、木造住宅、アパートおよび数棟のビルにおいて粘着材で覆われた沈降板上で顕微鏡的に測定されました。沈降量は部屋の高さや位置によって変化しており、床上の沈降は、呼吸ゾーンの1.5〜2倍、窓の内側だけの沈降は、部屋の中央の5〜6倍でした。沈下速度は、家の中心部で0.4~0.8p/cm2/日、窓の内側で1.9~2.8p/cm2/日で、侵入率は、家の中心部で約1.6%、窓際で3.1%、窓を開けた場所で26%と報告されています。また、計算上の室内線量は、室外の1~2%であり、窓際では約2倍、窓を開けた場所では家の中心部の10~20倍の線量となると述べられています。
「花粉症対策では、室内の対策がもっとも重要」と言われます。特に窓際および窓を開けた場所の空気をどのように改善するかが重要なカギになる事がわかります。
だからこその「空気に配慮した暮らし」⇒”空気科学住宅”
起きている間も、眠っている間も、人は呼吸をし続けています。
人が一日に呼吸する量は14,400L。500mlのペットボトルに換算すると28,800本分に相当します。
また、私たちが一生涯で摂取する物質の割合をみると、飲食物よりも空気の方が圧倒的に多く、中でも「室内空気」は全体の57%を占めます。
にもかかわらず、現代の住宅は高気密。24時間換気が行われているとはいっても、毎日営まれる人間の生活によって、ニオイや湿気など様々な物質がこもりがちです。さらに、住宅建材に使われる化学樹脂からは、様々な種類の化学物質が揮発しており、たとえそれが微量であったとしても、住まいの空気質、そして住む人の健康に大きな影響を与えることがあります。
最近では、この化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康被害が指摘されており、よく耳にする「シックハウス症候群」もこの室内空気汚染が原因と考えることができます。WHO(世界保健機関)は「大気汚染」や「室内空気汚染」によって年間約300万人が死亡しており、このうちの280万人が「室内空気汚染」による死亡、残り20万人が「大気汚染」による死亡であると試算しています。
シックハウス症候群以外にも、空気環境が良くないことで気管支炎喘息、アトピー性皮膚炎、化学物質過敏症などの病気が誘発されるとも言われており、これらの病気には、子供からお年寄りまで幅広い年齢層の人が苦しんでいます。
また、化学物質が人に与える影響は、一般に大人よりも成長期の子どもの方が大きいと考えられ、体重1kgあたりで比較すると、子どもは大人の2倍近くの化学物質を取り込んでいることになります。
家族みんなが安心して暮らせる住まいを考えたとき、そこに、「空気に配慮した家」を求める理由があります。私たちは健康のために食べ物や水を選ぶのと同じように、室内空気の安全性にも気を配る必要があると考えております。
住宅等における花粉の侵入と被曝量 : 室内居住環境の花粉による汚染防止に関する研究1
清澤 裕美, 吉澤 晋
日本建築学会計画系論文集, 2001 年 66 巻 548 号 p. 63-68
【No.18】スギ花粉による室内汚染レベル,室内侵入率および花粉1個に対するCry jl量
近年、アレルギー疾患の増加が社会問題となっています。この中で植物の花粉がアレルゲンとなるものが花粉症であり、代表的なものがスギ花粉症です。
今回紹介した論文は、「スギ花粉粒子」に関し、野外環境と室内環境において2003年より継続して行ってきた落下量測定と空中浮遊濃度測定の結果について報告しています。ここでは、日本の民家2軒において、空気中のスギ花粉粒子濃度とスギ花粉アレルゲン(Cry j1)濃度を測定し、試料は重力沈降法と8段式アンデルセンサンプラーで採取したところ、3月から4月上旬にかけてのスギ花粉濃度は、2005年は1.5-3.6粒/m3、2006年は0.2-0.5粒/m3であり、アレルゲン(cry j1)濃度は、2005年は15.9〜23.2pg/m3、2006年は1.5〜2.2pg/m3以下である。また、スギ花粉の室内への侵入率は、室内値/室外値の比で0.5%と推定され、一般的な屋内スギ花粉1粒子は、それぞれCry j1の6pgに相当すると計算されたと結論づけており、室内における落下花粉は、床面になるほど多くなる傾向が見られ、スギ花粉の住宅侵入率を試算したところ、平均すれば約0.5%程度としています。
建築環境衛生の面からこの問題を考えるとき、室内空気は居住環境の高気密化により人工的な制御が必要とされる場合が多くなっており、スギ花粉症発症の原因となるスギ花粉粒子は飛散シーズンに空気の汚染物質として居住環境に多く存在するので、このスギ花粉粒子の特性を知り、適切な空気清浄化対策や生活上の対策を行うことが重要であると考えられます。
だからこその「空気に配慮した暮らし」⇒”空気科学住宅”
起きている間も、眠っている間も、人は呼吸をし続けています。
人が一日に呼吸する量は14,400L。500mlのペットボトルに換算すると28,800本分に相当します。
また、私たちが一生涯で摂取する物質の割合をみると、飲食物よりも空気の方が圧倒的に多く、中でも「室内空気」は全体の57%を占めます。
にもかかわらず、現代の住宅は高気密。24時間換気が行われているとはいっても、毎日営まれる人間の生活によって、ニオイや湿気など様々な物質がこもりがちです。さらに、住宅建材に使われる化学樹脂からは、様々な種類の化学物質が揮発しており、たとえそれが微量であったとしても、住まいの空気質、そして住む人の健康に大きな影響を与えることがあります。
最近では、この化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康被害が指摘されており、よく耳にする「シックハウス症候群」もこの室内空気汚染が原因と考えることができます。WHO(世界保健機関)は「大気汚染」や「室内空気汚染」によって年間約300万人が死亡しており、このうちの280万人が「室内空気汚染」による死亡、残り20万人が「大気汚染」による死亡であると試算しています。
シックハウス症候群以外にも、空気環境が良くないことで気管支炎喘息、アトピー性皮膚炎、化学物質過敏症などの病気が誘発されるとも言われており、これらの病気には、子供からお年寄りまで幅広い年齢層の人が苦しんでいます。
また、化学物質が人に与える影響は、一般に大人よりも成長期の子どもの方が大きいと考えられ、体重1kgあたりで比較すると、子どもは大人の2倍近くの化学物質を取り込んでいることになります。
家族みんなが安心して暮らせる住まいを考えたとき、そこに、「空気に配慮した家」を求める理由があります。私たちは健康のために食べ物や水を選ぶのと同じように、室内空気の安全性にも気を配る必要があると考えております。
スギ花粉による室内汚染レベル,室内侵入率および花粉1個に対するCry j1量
大橋 えり, 吉田 伸治, 大岡 龍三, 宮沢 博
日本建築学会環境系論文集, 2010 年 75 巻 648 号 p. 205-211
野口 大輔
国立高等専門学校機構都城工業高等専門学校 教授
九州大学大学院総合理工学研究院 教授
国立病院機構都城医療センター附属看護学校 非常勤講師所属学会:公益社団法人応用物理学会、公益社団法人日本表面真空学会
研究内容:地域資源(シラス等)を活用した新規機能性材料の開発と工学的応用
薄膜作製技術を駆使した機能性無機薄膜の作製と物性評価
研究実績:野口 大輔 (Daisuke Noguchi) - マイポータル - researchmap
20年で全国11,229社が導入、自然素材100%のシラス壁を活用し住まいの空気環境に配慮した「空気科学住宅」
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